外国と日本の地図記号

日本国内で使用されている地図記号を多く紹介しましたが、外国ではどのような地図記号が利用されているのでしょうか。似ている記号や違いを探してみましょう。日本の地図記号には独特なものがあったと思います。外国とは文化も言語も異なるので、日本では見慣れない記号や同じ意味を持っていても、全く違う形の地図記号も作られているようです。 他の国の例として、ドイツの地図記号をあげてみましょう。日本では、田・畑・果樹園など、自然を表す記号も種類が分かれているでしょう。それは、日本の主食がコメであり、水田が多く作られているから必要となった記号と言えるでしょう。しかし、ドイツでは米を作ることはほとんど無いため、地図記号にする必要がなかったのでしょう。その変わりに、日本では作られていない、ホップ・ブドウの畑の地図記号が存在するようです。ドイツでの地図記号はこの2種類が農作物を表す記号となっているそうです。ビールやワインの材料という点から、ドイツの食生活が伺えると言っても良いでしょう。実は、明治時代に日本は、ドイツの地図記号をマネして地図記号を作ったかもしれないといわれているようです。また、アフリカでは、コーヒー豆の畑・バナナ・タバコの木など、各地域の特産物が、地図記号としてつくられていると言います。 さて、日本に似ている国といえば韓国の地図記号が挙げられるでしょう。果樹園と温泉の地図記号はほぼ同じに見えるでしょう。国の距離的にも近い場所にあるため、温泉はもちろん、お寺もあるようです。また、大きく異なるのは学校で、韓国では学校を表す地図記号は、建物の上に旗を表現してあるそうです。 日本の地図記号は、他の国と比べて建物の使用用途を明示しているものがとても多いように感じられるでしょう。市役所や保健所などの建物を、細かく区別して表示している国は日本だけのようです。交通記号のJR線と鉄道が分かれているのも日本の特徴と言って良いでしょう。観光ガイドなどでは、カラフルな絵の記号が表示されていて見やすく工夫されているでしょう。国土地理院で定めている地図記号は、地形図のための物のため、色も必要も無く、黒が主流でしょう。

ユニバーサルデザインとバリアフリー

ユニバーサルデザインという言葉を聞いたことがあるでしょうか。この言葉は、可能な限り多くの人が使用することのできる物や空間のことを指しているようです。子供から大人まで、また、障がいを持っている人も同じように快適に過ごせるようにすることが目的として生まれた考え方と言えるでしょう。小さい子供は、窓から外を見ようとしても、背が低いため見られない。そういった時に、窓を床の近くまで低く設置するという工夫を行って行くのが「ユニバーサルデザイン」と言えるでしょう。もっと身近な例を挙げると、みなさんは、シャンプーとリンスの入れ物の違いを知っているでしょうか。よくボトルを注意してみると、実はシャンプーのボトルだけ、側面がでこぼこしているのに気がつくでしょう。これは、目が見えない人のためだけではなく、まだ字を読むことの出来ない子どもでも、触っただけですぐに見分けが付くようにというところからのアイディアなのではないでしょうか。 ユニバーサルデザインという考え方が、多く周知される以前は、バリアフリーという言葉が多く使われていたのは記憶に新しいのではないでしょうか。これも、壁や障がいを意味するバリアという言葉のまま、階段をスロープにして移動をしやすいようにしたり、ドアノブを低くしたりと障がいを持った人の視点でデザインをしていく考え方でしょう。しかし、老人ホームなど、障害を持っていないけど、自力のみでは生活に少し支障が出てしますといったケースが多く見られるようになり、近年では「ユニバーサルデザイン」という言葉の元に、より良い暮らしを考慮し、さまざまな発展が見られるようになっているようです。これからは、地形図や地図記号もユニバーサルデザインとなって行くことも予想されるでしょう。